S10-7、S17-17、不倫調査員片山由美4、横溝正史シリーズ・黒猫亭事件、鬼平犯科帳他
43.松本酒造酒蔵ロケーション
京都を舞台にしたサスペンスドラマのロケ地巡りは、同時に時代劇のロケ地巡りにもなり得ます。被っている場所が多く、こちらの伏見の松本酒造の建物群も、時代を超えた印象的な風景を作り出しています。
時代劇も現代劇も
国道1号線の高架の下、油小路から伏見桃山駅方面に入ってすぐの東高瀬川の向こうには、ロケ地と知らない人も心惹かれる、堤防沿いに酒蔵が並ぶ「ザ!日本の風景!」が広がります。グーグルマップにも「酒蔵ロケーション」としてマークされていて高評価です。
東高瀬川
レトロな煉瓦煙突が目を引く
時代劇では特におなじみの場所で、とりわけ「鬼平犯科帳」の「何時の世にも悪は絶えない…」のオープニングラストでスポンサークレジットが入るのがまさにここ!大川端辺りの酒蔵設定でしょうか、夜、捕縛に向かう捕り方一団が走ります。(但し地上波再放送だとカットされがち)
アスファルト道路を御用提灯が行く
撮影は対岸の堤防から
「不倫調査員片山由美」第4話でも、同様な対岸からの引きアングルのシーンがありました。「横溝正史シリーズ・黒猫亭事件」では、お繁(大地喜和子)が風間(近藤洋介)に身の上を語るシーンで、背景の煉瓦の煙突がレトロな金田一耕助ワールドを引き立てていました。(オタク的見どころは日兆を演じるのが池田秀一なとこ)
河川整備車両以外通行禁止
「科捜研の女」では、S10-7話でラストで土門さんマリコさんが橋の上で語り合っています。S17-17話では雪のちらつく中、橋を背に二人で堤防を歩くシーンでドラマは幕を閉じます。ちょっと思い出せないけれど他にも色々あったはず!
この画角で橋のツタが紅葉しているシーンがあったはず
ツタがはびこってる
目の前を車が行き交うロケ地
交通量の多い幹線沿いですが、東(伏見桃山駅方面)に向かえば月桂冠大倉や黄桜カッパカントリーがあり、日本有数の酒どころを堪能できます。が、残念ながら松本酒造は見学や試飲は実施しておらず、訪れても敷地の外から眺めるのみです。(事務所で1種類だけ直売してもらえました)
門には文化財認定のプレートが並んでいます。酒蔵は大正時代のもので、隣のレンガ倉庫や煙突も近代建築として登録されています。
春は堤防に菜の花が咲き乱れ、お花見がてら歩く人で賑わうそう。のどかな春の風景が、お酒のラベルになっています。
ラベルが可愛い