8話
7.ぎおん楽宴小路
第8話冒頭、逃走した犯人を追い、捕縛術さえ忘れてしまったのかオロオロするだけの時矢に代わり、佐相刑事が見事に確保！窃盗容疑で緊急逮捕！！！祇園町北側にある「ぎおん楽宴小路」内での出来事でした。
火の見櫓のある庭
八坂神社前の東大路沿いの祇園会館横から末吉町通を西に行くと、通りが広くなって観亀稲荷（かんかめいなり）神社があります。その先にある集合店舗というか、町家飲食店に囲まれた、静かな中庭のある穴場スポットです。
観亀神社は「科捜研の女」S15春スペシャルロケ地
右のトンネル状の入口から入る
花見小路からも行けますが、祇園の花街というか歓楽街で、逃走シーンでおわかりいただけるように、呑み屋の雑居ビルが立ち並ぶ細い路地が多いです。観亀神社を目印にしてください。
この地には幕府から「御所火の番」を命じられた膳所（ぜぜ）藩京都屋敷（膳所本多屋敷）が幕末までありました。観亀稲荷社は火伏せの神として信仰を集めていますが、藩が遠州秋葉山の秋葉権現を勧進したともあります。
観亀稲荷神社
洛中火消し（「遺留捜査」の特対ではナイ）も兼務し、屋敷内に火の見櫓が建てられたという歴史を踏まえてでしょうか、詳細は不明ですが、「ぎおん楽宴小路」内には火の見櫓があり、画面にも基部が映りました。庭の東屋と一体化しており、櫓に上ることはできない造りで、ゲンミツに言えば「火の見櫓風の建築物」です。
凝った造りの庭
上には登れないが半鐘もちゃんとある
町家に囲まれた中庭は良く手入れがされ、櫓の他にも石碑や池があり、8話冒頭のアクションシーンを盛り上げました。
歓楽街の中とはちょっと信じられないロケーションで、カフェもあってお気に入りでしたが、新型コロナ流行以降、カフェ「祇をん ひつじ」は日中の営業は休止中。いづ重でお稲荷さん（麻の実のプチプチ食感が良い）買って帰ろう。
雨でレンズが曇った
「科捜研の女のロケ地・観亀稲荷神社」でも記しましたが、神社前は道幅が広く交通量が少ないせいか、この辺りは街中の聞き込みシーンなどで活用されているようです。
「遺留捜査」S4-4話では、神社の前で佐倉刑事と雨宮刑事が聞き込みをしており（その後、東本願寺前に移動）、入れ替わりにここ「ぎおん楽宴小路」に、糸村さんと神崎刑事が訪れています。撮影的には効率良く、捜査的には悪いです。
